東京マルイ 電動ブローバック PC356 レビュー

超が付くマイナーガンのPC356。
実際はM3566と言うらしく、PCと言うのがパフォーマンスセンター製と言う意味らしい。

シルバーとブラックのツートンカラーが格好良く、スポーツハンドガンの中では一番好きなハンドガンで、セミオートで撃てる奴が前々から欲しいと思っていた。

買って開封してから大分経つがレビュー。

塗装は同社のエアコッキングと比べるとかなりチープ。
実物の写真を見るとこちらの方が実際の塗装に近いが、どちらが格好いいかは一目瞭然。

ハンマーは同じシリーズのベレッタと違って稼働するが、何かに連動して動く仕組みは無く、フルコック状態で固定する事は出来ない。
セミオート専用電動ブローバックのデザートイーグルは見た目だけのコック機能があったが、こちらはそういうのが無い模様。

スライドのストロークは短いが、及第点位の距離は下がってくれる。

しかしバレルの出来はかなりチープ。アルミホイルを巻いてるんじゃないかって位。
スプリングガイドもパーティングラインが目立つ。

スライドストップは別パーツになっていて動きそうだが、ダミーなので動かない。
マガジンキャッチも同じくダミーなので動かない。

安全装置は無いが、10歳以上用特有のグリップセフティが付いていて、ソレが安全装置の代わり。

マガジンは１８発装填の割り箸マガジン。まあ、このサイズと機能でハイキャパシティを望むのは酷なんだろうけど、電池を入れるスペースがある分横幅はそこそこあるのだからダブルカラムで装弾数を増やして欲しいのがこのシリーズ。

セミフルの切り替えは右側側部に付いているレバーで切り替える。
いかにもボタン然としててあまり好きじゃないし、実物にこんなのは付いてない。

フルオートの感覚だが、サイクルの感覚は長い。
実はセミオートで撃ってるんじゃないかってくらい長い。
セミオートでガスガン位の連射をしてみようと思っても今度は銃が付いてこない。
ブローバックのリコイルは全くないけど、まあ、そりゃガスガンの迫力に比べたら可哀そうだろう。
いずれにせよこの対象年齢と値段でブローバック、セミフルの全てが楽しめるって言うのが重要。

この値段でブローバックして1/1スケール。セミフル両方で撃てるってのはなかなかお買い得かなと思う。
0.2では厳しいけれども、推奨重量の0.12gなら結構遠くまで飛ぶので性能自体は言う程悪くはない。

悪い点だけども、18発はセミオートでも少ない部類に入る中で、フルオートで撃つ事になるからすぐ撃ち尽くしてしまう。ロングマガジンのようなものがあればフルオートで撃つ事にもう少し楽しみがあるのだろうが…

お買い得かなと上に書いたけど競合を考えると一概にそうは言えない所もある。
あと1000円上のクラスに電動ガンボーイズと固定スライドガスガンがあるのが悩ましい。

年齢制限がつくガスガンはともかくとしても、多連装マガジンが付いててフルオートのサイクルが短く、なによりも長物で高級感がある電動ガンボーイズの方が子供は喜ぶのではないかと思う。

10歳以上用の装備で固めた時のサイドアームって意味でも少し高級すぎるかなと思う。
サイドアームとしてはセミオート専用の方が安価だし、フルオートで考えてもそれと同じ値段に電動ミニがある。
セミフル両方が楽しめるところはそれはそれで貴重だが、競合を考えたらコレクション用以外に生き残るのは難しいんじゃないかというのが正直な感想だ。

1月4日
弾の重さの単位を間違えていたので修正。
なんだ0.12kgって。gだろうが。そんな弾撃たれたら相当痛いのではないだろうか。