【独特のキャラ】アクセルグラブレビュー
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分類してもしょうがないもん

先日発売された「アクセルグラブ」は、問題作として名高い「アクセルブースト」に続くシリーズの機種。ハブスタックの応用とも言える「アクセルディスク」がヨーヨー全体を覆う構造になっており、
回転中の本体を直接掴むことができるというコンセプトとなっている。
前回の記事では、「アクセルブースト」とかいう特級呪物に散々な評価を下し、二度とシリーズには手を出すまいと心に決めていた。
しかし、あの罵詈雑言から頭も多少は冷え、そして何より、あのとき強い言葉でシリーズそのものを非難した以上、その責任も少なからず感じており、今回の商品購入と本稿の執筆は、自分なりのそのケジメである。
結論から先に言うと、本機「アクセルグラブ」は一言でまとめるなら癖が強く、扱いがかなり難しいヨーヨーであるが、独自性のある性質を確かに備えた機種でもある。
少なくとも、興味を持った人に「やめておけ」と水を差したくなるような出来では決してない。
ブレの大きさについて
おそらく多くの人が最も気にしているであろう点が、このヨーヨーのブレの大きさについて。とりあえず構造上避けられない大きめのブレは存在する。
ブログ用 pic.twitter.com/bFVIDr5EEx
— WASP-MP4@デュエリストクラッシャー (@WASP_x2) October 19, 2025
過去のシリーズ機種と比較しても、ブレの振れ幅はやや大きい部類に入る。そのため、高度なトリックや精密な操作を要求するプレイにはあまり向かない。
とはいえ、一般的なトリックを行う上で致命的な支障をきたすほどではなく、「プラヨーならこんなものじゃないか」程度にはおさまっている。
なお、普通のヨーヨーの感覚で投げると激しいブレが発生する。
本機は「アクセルディスク」がヨーヨー全体を覆う構造を採用しているため、投げた際に力が正確に本体へ伝わりにくく、投げる時にディスク内部でヨーヨー本体が空回りするような挙動を起こすことで発生すると思っている。(正確なところはわからない。ごめんね。)
ただし、これはアクセルブーストと違ってヨーヨーそのものの精度不良によるブレではなく、投げ方に起因する「投げブレ」である。アクセルディスクを避けてヨーヨー本体に指をかけて投げるよう注意して投げれば問題ない。

個人的な感想としては5Aスタイルに近い握り方で投げると安定しやすい印象を受けた。
このように、普通に投げてスリープさせる場合は本機特有の慣れが必要。
普通に投げる上でブレを抑えるのが難しいと感じても、他の機種同様アクセルスタートでスリープさせる分には全然問題はない。
特徴について
アクセルグラブ最大の特徴は、ヨーヨー全体を覆う「アクセルディスク」構造にある。これはハブスタック機構の延長線上にあるものであり、過去のアクセルシリーズで見られた“摘む”感覚ではなく、“掴む”感覚に近い操作性を実現している。
この構造により、回転中のヨーヨーを直接手で掴みやすくなっており、その特性を活かした新しいトリックもすでに一部のプレイヤーによって開発されているようだ。
また、この仕組みはかつて中国のアウディ社が発売していた「カバースタック」と呼ばれる機構を搭載したヨーヨーとほぼ同等のコンセプト。今は手放して手元に存在しないが、この一機種であるメタルトルネードも実際に所持していた。
流石に性能面や加工精度の点ではメタル製のあちらに劣るが、
国内でこのタイプのヨーヨーが入手できること、引き戻し仕様であること、
そして価格帯や販売ルートの関係の手頃さによって、一定の差別化はできていると言える。
スリープ力はやはり控えめである。
ロングコンボを繋げるような持久力はなく、普通に投げれてもローラーコースターがギリギリ成立する程度のスリープ時間である。
この点はシリーズを通じての傾向とも言え、競技的な用途にはあまり向かない。
一方で、ヨーヨーを掴んで横向きにし、そのままホリゾンタルに移行するといった動作は、過去作と比較して明らかにやりやすくなっている。
アクセルディスク構造によって掴みやすさが向上しているため、そうした独自のトリック展開を楽しむには面白い機種である。
投げる際の独特な癖さえ克服できれば、かなりユニークなプレイフィールを味わえるヨーヨーである。
仮にそれが難しくても他の機種同様に引っ張ってスリープさせれば問題ない。
結論として

結論としてコイツは癖の強い機種で、シリーズに初めて触れる人にとっては、最初の一機としてお勧めできるヨーヨーではない。やはり技のやりやすさと性能、価格の総合的なバランスを評価すると過去作のアクセルウィングの壁は高い。
とはいえ、アクセルグラブにはシリーズの他機種だけでなく、同系機種であるハブスタック機構搭載ヨーヨーと比較しても明確なキャラクター性と独自の存在感があるのも確かではあると考えている。
引き合いに出したアウディのメタルトルネードについても今現在入手が難しい上にバインドであることや、何より「国内で」「玩具屋や全国の量販店で」手に取れるという点で一定の差別化はできている。
このヨーヨーがどのような立ち位置の機種なのかを理解した上で購入するなら、手にとって後悔はしないはずだ。
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