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遊戯王の思い出話

公開日: : 最終更新日:2024/07/08 分類してもしょうがないもん

社会人になってから久しく姉以外との対人戦を経験していない。
学生時代の友人たちが遊戯王をやらなくなってしまったのでデッキを色々組むんだけど使う場面があまりない。
コレクター精神も十分面白いけど、でもやっぱり対人戦もやってみたいところである。
そんな対人戦を経験していたころのデッキをちょっと振り返ってみる。

対人戦を経験していたころに使っていたデッキの中で思い入れが深いのは
【E-HERO】【闇次元ドラゴン】【魔法族の里】
【エルタニン帝】【スキドレSin】【ドラグニティ】
辺りか。この中でも魔法族の里が一番思い入れが深い。ちょっと当時の思い出を振り返ってみる。

【魔法族の里】
恐らく歴代の使用デッキの中で最強だったと思っている。
最初は可愛い魔法使い族で固めたネタのつもりで組んだデッキだったが、強者の苦痛が再録されたウォリアーズストライクが発売したころに本格的にメタビートとして構築した。

当時大流行していたBFのゴッドバードアタックとシングル戦で(少なくとも自分の周りでは)大人気だった剣闘獣の大量の罠に対抗するためにトラップスタンをメインから入れているのが特徴。

とても印象に残っているのはフリーデュエルに挑んて来た小学生に対してこのデッキで戦った事。
彼のデッキ自体はそこまで強くはなかったが、何回かデュエルしているうちにどさくさに紛れて召喚されたオベリスクに手も足も出なかった経験から対象に取る効果に耐性を持つモンスターを後出しで処理出来るカードが必要だと感じた。
その為、そこから墓地利用されることを解った上であえて次元幽閉ではなく万能地雷に入れ替えた事が印象に残っている。
(当時対象に取れないモンスターとしてはメンタルスフィアデーモンがいた。シンクロ全盛期だった上にレベル8帯の層がまだ薄かったためにどのデッキからも出現しえた。)

デッキレシピ

(うろ覚えなので細部が異なっているかも)
Sinスターダストドラゴン3
ダークエルフ(or熟練の黒魔術師)2
魔導騎士ディフェンダー2
トゥーンヂェミナイエルフ2
霊滅術師カイクウ2
テラフォーミング2
月の書2
魔法族の里3
強者の苦痛2
聖なるバリアミラーフォース
神の宣告
王宮の弾圧2
トラップスタン3
奈落の落とし穴2
万能地雷グレイモヤ(or次元幽閉)2
鎖付きブーメラン2
神の警告3(組んだ頃は準制限で2枚だったような…)
魔宮の賄賂3
スキルドレイン3

EX
スターダストドラゴン3
以外はどうせ使えないからと思ってネタカードを入れていた。今じゃ考えられないっすね。
キメフォは持ってなかった。「あったらなあ…」って思う場面も一度も無かったけど。

サイドデッキ
魔導戦士ブレイカー3
ライオウ2
大嵐
次元の裂け目3
次元幽閉(or万能地雷グレイモヤ)3
王宮のお触れ3
こんな感じだったと思う。よく覚えてない。

ミラフォが1枚なのは当時制限カードだったため。
閃光のバリアを探していたが、その当時でも古いパックのスーパーレアだったので、価格はともかく流通数が少なくなかなか手に入らなかった。

何故このデッキだったか

当時アルバイトをしていない学生だったので今みたいにシングルでカードを集めることが出来ず、大会に出場するような友人やパワーカードを多く使ってくるプレイヤーに全く歯が立たなかった。
その中でこのデッキが彼らと初めて対等に戦えるデッキだったため、僕にとっては非常に思い入れの深いデッキでもある。
(メタビートだったので使うたびにフリー戦で嫌な顔をされたのもよく覚えている。)
当時のメタビートとしては【スキドレバルバ】や【弾圧BF】が人気だった。
メタビートとして構築し始めたころには魔宮の賄賂も再録され、高額カードは残すところバルバロスだけだったが、
そのバルバロスすら手に入らなかったので低額カードで構築できるデッキがこの里ビートだったわけだ。
王宮の弾圧も字レアの癖に今じゃ考えられないような高額カード(1枚あたり1500円!!)だったが、これはトレードで何とか集めた。
当時僕に親切にしてくれたメタビ使いから鮫トレと思えるような内容で譲ってもらった。
禁止カードになって久しい今でもこの弾圧は大事にしている。

足りないカード資産を補う苦心もこんな感じに代用カードで賄っていた。
もっとも、次元幽閉はすぐに再録されたけれど。
次元幽閉→万能地雷グレイモヤ・鎖付きブーメラン
バルバロス→ヴァンダルギオン

あまり関係ない話だけどデッキビルダーの個性が現れる上に時々思いもよらないカードを入れたりするからメタビート使いは今でも尊敬している。

主なカード

魔法族の里
コンセプトその1。
テキストが長ったらしいが、要約すると魔法使い族をコントロールしていないプレイヤーは魔法カードを発動できないという効果。

Sinスターダストドラゴン
バルバロスの代替になるフィニッシャー。
代替ではあったが、使いやすかったため、バルバロスのレートが落ち着いてからも使用していた。
攻撃力が2500と低めで、ゴヨウガーディアンやギガンテックファイター、トリシューラみたいな2700~3000前後のフィニッシャーが闊歩していた中で力不足感は否めなかったが、
当時、強者の苦痛の影響を受けないモンスターが居なかった(しいて言えばホルスLv6位だった)ため、打点不足は大きくは気にならなかった。

ダークエルフ
当時BFでもメイン積みするくらいの必須カードだったライオウを上から殴れる攻撃力2000が優秀。
何故かスキドレ下ではライフコストを踏み倒せる事も評価点だった。

強者の苦痛
打点不足を補えるカード。これも当時高額カードで手に入らなかった。
勇気の旗印で代用しようか考えていたころに良いタイミングで再録してくれた。
当時はこのカードの効果を受けないエクシーズモンスターが無かったので非常に重宝した。

トラップスタン
当時当たり前のようにフル搭載されていた奈落の落とし穴や
BFに3枚積みされていたゴッドバードアタック、ミラーマッチ等の対策。
自分と相手の弾圧を避けてSinスターダストを出す目的でも使っていた。
発動ターンだけというところが使いやすく、発動ターン中の罠を全てシャットアウトできる事も評価点。
当時相手ターンに発動できるカードは殆どが罠カードだったので安心感が半端なかった。

フィニッシャー

デッキに投入した最上級モンスターは以下の様に変化した。
バルバロスが当時非常に高価なカードで、どうしても書籍付属や低レアカードに頼る必要があった。

・ダーク・ネフティス
カード消費無しで場を増やせる事が強いと思っていた。
墓地闇3以上は何とかクリアできていたが、すぐに出てこないので使いづらく、
出てきても相手も対策してきていて、奈落ばっかり踏んだのであまり使えなかったイメージ。

・冥王竜ヴァンダルギオン
ネフティス(ひいてはバルバ)の代替えとなる高打点として注目したカード。
当時警告が無(準)制限だったので効果範囲が広く、場に出すことは難しくなかった。
攻撃力が2800でダムド・ゴヨウと相打ちを取れる攻撃力だった事も評価点。
なにより入手しやすく、Sinスターダストドラゴン登場まで非常に重宝した。

神聖魔導王エンディミオン
ディメマのサポートが必要だが、貴重な破壊効果を持っている魔法使い。
が、実際使ってみるとディメマのアド損が痛く、ヴァンダルギオンに戻した。

Sinスターダスト・ドラゴン
カード消費無しに場を増やせるため。
前者3体と比較して攻撃力こそ低いものの召喚時に場と手札に殆ど左右されないので使いやすかった。
カード効果で除去されてもその時点で仕事を終えている事が多いことも評価点だった。

末期に登場したブリザードプリンセスの投入も考えたが、扱いやすいSinスターダストを使い続けていた。
今考えたらリリース一体でゴヨウラインであり、グラファを一方的に倒せる2800は大きかったなあと思う。弾圧下でもリリース一体くらいなら工面できるので使ってみるべきだったと思っている。
今の目線で考えたらSinサイバーエンドを押しのけて使う理由にはならないけど。

苦手だったカード

・BF-月影のカルート、オネスト
【ハイビート】的な側面があったのでコンバットトリック系のカードは全般的に苦手、特にこの二体は手札誘発が故に対処が難しいので非常に苦手だった。
BFには次元の裂け目がメタとして殆ど機能しなかったのでカルートには特に煮え湯を飲まされていた。
無駄になりやすいことを承知の上で天罰を入れていたり、攻撃してきた奴を返しに処理するという使い方で鎖付きブーメランで対抗していた。
月の書も当時制限カードだったし。

・暗黒界の龍神グラファ
気安くスキドレを割ってくる(オマケに効かない)、気安くサーチされる、気安く出てくる
と気安く3拍子そろったメタビ泣かせなカードだった。
トドメに特殊召喚にアド損が一切発生しないのでこちらのライフとカードが無くなるばっかりで当時準制限で2枚しかない奈落がないと1体サーチされるだけで詰みだった。
この当時は制限改定で大ダメージを被って既にこのデッキの構築を半分あきらめており、コイツの登場がこのデッキを完全に諦めるトドメだった。

大会の結果とかは?

シングルではそれなりの強さを持ってたと思っているが、公認、非公認問わず大会は2位がベストリザルトであった。
出場した大会は指で数えられるくらいの回数っていう位で分母が少ないのもあるけど、サイドチェンジしてやってくる相手の対処がどうしても苦手だった。
ゼアル期以降は大会に出てないので自分の弱点になっている「シングルはそれなりだけどマッチは弱い」っていうところが今は更に極端になってると思う。

このデッキの終焉

弾圧が制限カードになる頃には主流デッキのシングル価格も落ち着いて【ドラグニティ】や【BF】などの当時の主流デッキを持っていたので、ガチデッキを持ち寄るプレイヤーに十分対抗できた事や、
復帰後初めて組んだので思い入れが深かった【闇ドラゴン】に注力したくなった事。
弾圧が制限になったことに追い打ちをかける様にスキルドレインも里も通用しない【暗黒界】の登場が決定的で全く環境に付いていけなくなった事。
それによってこのデッキに対する情熱を失い、弾圧なり警告なりの必須カードを他のデッキに渡してしまった。

暗黒界の直前に出ていたマシンナーズも十分苦手だったが、次元を貼ったうえでフォートレスで発生する大きなアド差をキープできれば勝てる見込みはあった。
が、特殊召喚に損失無し・2700という高打点・サーチ可のフィニッシャー(グラファ)を抱え、
スキルドレインも里も避けてそれらを割るギミックが沢山あり、
大嵐だけでも辛いのにこちらの主力罠カードを根絶やしにしてくる闇デッキをメインから入れてくる【暗黒界】は全般的にこちらより上手で、このデッキの目線から見たら全てにおいて既存デッキの上位互換だった。

ってことで一番思い入れの深かった里ビート。フリーデュエルのたびに嫌な顔をされながら使ってはいたが、
バイトしてなかった分のカードパワーを補ってくれたこのデッキには非常に感謝している。
今の目線でもう一回組んでみたくなったのだよ。

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