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勝ったリプレイを振り返るのは自慰のためだけではないという話

公開日: : 最終更新日:2026/03/16 チラシの裏

三流FPSプレイヤーあるある:自分のキル集動画で絶頂する

──そんなコメントを、どこかの動画で見かけた。言葉づかいに品がないのはいいとして、まあ「それくらい許してやれよ」としか思わなかった。

ところが、MD界隈でも似たような視線を感じることがある。勝ったデュエルのリプレイを保存している人に対して、「自己満足だろ」「イタい」といった調子で下に見るツイートを、ちらほら目にするのだ。

いや、ちょっと違うだろと。

わざわざ公開している人の中には「見て見て!」という虚栄心というか承認欲求が全くないとは言えないかもしれないが、それでもリプレイを保存して見返すことには、ちゃんと意味があるのだ。

という事で実践

まずはデッキレシピをどうぞ。使用デッキはデモンスミスイビルツイン。

イビルツイン自体人気のあるテーマ故に調べれば腐るほど有用な記事も動画も出てくるので、ここではデッキ自体の解説はしない。このデッキはこのRAM氏の動画を見たあと、自分の好みに応じて採用カードの枚数を調整したのと、高すぎて2枚3枚と買う気になれないリトルナイトの代わりにユニコーンを入れている事だけなのでこのデッキで出来る事、展開はそちらを参照。

普段から自分はこのデッキの先攻展開を越えられるか否かをデッキの強さの基準にして返しの練習台にしており、(少なくとも自分の中では)完全にやられ役が板についたデッキであること、着地狩りがキツイという弱点が露骨すぎて強い印象が無く、一人回しの間も自分の記憶している限りでは後攻で勝てた試しが無い。

それだけに今回のリプレイは特に印象に残った。

こちらの初手

初動と誘発の貫通札になるトラブルサンはあったものの、誘発が泡影しかなく、どのように相手ターンを凌ぐかが重要となっていた。

相手はドラゴンメイド入りの征竜。デッキ枚数が多い分、手数が非常に多いデッキなので1枚しかない誘発は即投げするわけにいかなかった。

ドラゴンメイド部分だけでもなんとかしようとシュトラールに繋がるカードを止めたものの、結局ラティスが成立してしまう。さらに相手はそれだけでは不安と考えたのかバロネスまで立ててきた。

相手ターン終了時の状況

ラティス、バロネスが成立。この後の展開でうららだったと判明する謎の手札1枚が相手の妨害なのだが、こちらのスタンバイフェイズにラティスの効果であれだけ止めたかったシュトラールが融合召喚されてしまい、2妨害。さらに相手の墓地に征竜が2種類存在したので墓地リソースだけで返しのシャスマティスが確定している為、そこも含めて返さないとならない。

こちらのターンのプラン

次のこちらのドローはスプライトブルー。ここで家に帰ったらスプライト関連を全て抜くことを決めた。

ただ、手数になるカードが相手の見えている妨害数を越えている為、頑張れば越えられると判断。ここで自分の建てたプランは『メインギミックであるイビルツインで相手の妨害を受けに行く』、『トラクトゥスを通してデモンスミス展開からクゥーをL召喚し、そこからイビルツイン展開に合流する』という方法で捲ることを決めた。

なぜトラクトゥスで妨害を受けに行かなかったか

初動であるLive☆Twinキスキルの効果の発動条件が関係している。

②の効果は読まなくていい

①の効果を読んでみよう。このカードが召喚・特殊召喚した場合、自分フィールドに他のモンスターが存在しなければ発動できる。

相手の盤面の無効妨害が無効破壊でなければ初手キスキルで妨害を受けに行くことも考えられるのだが、今回の相手の無効妨害は全て破壊が付いていたので、キスキルの効果を止められた時点でトラブルサンが手数にならない為であった。

それを踏まえたうえで自分の展開を見てみよう。

まず、Live☆Twin トラブルサンを発動。これでバロネスかシュトラールを受けに行ったが、相手はコレをスルー。この効果でLive☆Twin リィラ・スウィートを手札に加えた。

Live☆Twin リィラ・スウィートを手札に加えたのはキスキルの効果に相手は確実にシュトラールかバロネスの効果を使ってくると考えたので、残りの妨害を確実に受けられるリィラ・スウィートをサーチした。

②の効果で盤面のリンク値を伸ばす使われ方をしているせいで①の効果を相手が知らなかったらしいことも自分のプランを後押しした。

仮にキスキルの効果が通ったとしても今回の構築ではこのカードを2枚入れているので、デッキにはもう一枚このカードが残っており、キスキルディールで落とす分が残っていることも幸いした。

自分はキスキルを召喚。その効果に相手がバロネスの効果を発動してきたのでその効果にチェーンしてリィラ・スウィートの効果を発動。その効果を相手が慌ててシュトラールで止めてきた為、結果的に両方の効果を止められてしまい、こちらの盤面に何も残っていない状況になった。

この時点の相手の盤面

ここで温存していたトラクトゥスを発動。ルリ―を手札に加え、そのまま捨てる事で特殊召喚。

レクイエムをL召喚し、効果を発動したところ相手が灰流うららの効果を発動した為、指名者で無効。

ここから先はデモンスミス展開になる。

女ラクリモーサを落としてデモンスミスを墓地へ。ルリ―をデッキに戻して魔を刻むデモンスミスを自己蘇生。

次のターン以降にルリ―素引きしたくないため、普段ならレクイエムをデッキに戻すが、あえてルリーを戻したのは魔を刻むデモンスミスの②の効果を使いたかったため。相手の場のカードがどちらも次のターンの手数になるカードなので1枚しかないルリーを素引きする小さいリスクよりも相手の場のカードがどちらか残るリスクの方が圧倒的にデカいと判断した。

魔を刻むデモンスミスの②の効果で自身の効果で装備したレクイエムを墓地に送り、相手の第2手に繋がるラティスを除去。

この時点の相手の盤面の状況

ラクリモーサとデモンスミスを素材にセクエンツィアをL召喚。その後、自分はプレイングミスをしてしまう。

この時点でクゥーをL召喚し、効果でキスキルを蘇生させることでイビルツイン展開に行くことを決めていたので、そのL値を伸ばしつつ手札コストを確保する目的でスプライトブルーを特殊召喚してしまう。そのブルーの効果でスプライトレッドをサーチしたのだが、デモンスミス関連だけでL4が確保できていたのでここで出す必要は全くなかった。

セクエンツィアの効果でラクリモーサを融合召喚し、効果で魔を刻むデモンスミスを蘇生。ラクリモーサ、セクエンツィア、デモンスミスを素材にバオアクゥーをL召喚。

キスキルは発動無効によって破壊されていたので、スプライトブルーを出していなければ①の効果を使えたのだが、完全に無駄な事をしてしまったことにここで気づいた。

クゥーのL素材にスプライトブルーを含めれば問題なかったのだが、それも忘れていた。

キスキルディールをL召喚し、スウィートを自己蘇生。その2体でEvil★Twin リィラをL召喚。

先にEvil★Twin リィラをL召喚したのは①の効果で相手の面を1枚破壊するためであった。そのためにキスキルで蘇生させることで効果をキックする必要がある。

ここで相手の盤面をもう一度見てみよう。

相手の場に残っているモンスターの打点を越えられるカードがこのデッキではトラブルサニーしか存在しない。繰り返しになるが相手の場に残っているカードは妨害効果こそないものの、どちらも相手ターンで次の手数に繋がるカードではあるので残したまま相手にターンを返したくなかった。

その為、戦闘だけでは返しが足りない為、白羽の矢が立ったのはリィラの破壊効果であった。

そして、ディールとリィラでEvil★Twin キスキルをL召喚。その効果でリィラを蘇生させ、その①の効果でハスキーを破壊。

キスキルとリィラでL召喚したトラブルサニーで残ったバロネスを戦闘破壊(相手LP8000→7700)し、クゥーも戻ってきてこちらのターンは終了。

返しの相手ターンの動き

この時点で相手が諦めていなかったのは、こちらの手札が0枚の為、妨害がトラブルサニー、そこから出てくるリィラだけだと思っており、墓地の征竜の効果で2体の征竜でシャスマティスをX召喚すればそこから展開でき、そしてそのリィラで除去される分はテンペストでサーチした征竜で帳尻を合わせられるからと考えていた為であった。

で、テンペストを含むドラゴン族を除外してタイダル、テンペストの効果でレドックスを手札に。残ったドラゴンと墓地のうららでブラスターを蘇生。ここでシャスマティスのX素材が揃う。

こちらもシャスマティスのX召喚時の効果を通すどころかX召喚自体を阻止する必要があると考えていたのでここで自分も動くしかなかった。

何故かというとこちらの妨害に無効妨害持ちが無かったのでX召喚を許した時点で①の効果が通ることが確定してしまうこと、仮に無効妨害持ちがあったとしても①の効果はコストとしてデッキの征竜を墓地に送るので墓地に墓地効果持ちの征竜が送られてしまうこと自体は止められないためであった。

ここでトラブルサニーの分離効果を発動。この時にチェーン1キスキル、チェーン2リィラでチェーンを組んで効果を発動。クゥーの手札コストを確保するためのキスキルのドローがうららに止められる事だけがこの場の裏目だった(しかも本当に2枚目を引いていた)ためにこのようなチェーンを組んだ。

リィラの効果でブラスターを破壊し、キスキルで引いたカードをコストにクゥーの効果でタイダルを破壊。

その後、相手はサーチしたレドックス(守備3000)を壁にして耐え、次のターン再度動きなおす作戦を取ってくる。

最後の自分のターン

このターンのプランは勝ち切るために完全に相手の展開に蓋をする事であった。

レドックスの守備力をこのデッキではトラブルサニーでしか越えられない為、クゥーの効果は墓地のトラブルサニーを蘇生させるためにしか使えないことがこの時点で確定していた。

相手はデモンスミスが入っていたのでEXの余裕が無いこと、入っているなら既に出していたであろうという点でアクセスコードトーカーもないと判断し、レドックスで耐えればターンが返ってくると考えていたようだ。

セクエンツィアをデッキに戻して魔を刻むデモンスミスを自己蘇生させ、キスキルとデモンスミスをL素材にセクエンツィアを再度L召喚。

最後にドローしたカードをコストにクゥーの効果でトラブルサニーを蘇生させたのち、セクエンツィアの効果でキスキル、キスキルディール、魔を刻むを素材にディエスイレを融合召喚。

セクエンツィア、リィラ、スプライトブルーでサニーのL先にトロイメアグリフォンをL召喚してバトル。(スプライトブルーをわざわざL素材にしたのは邪魔だったため。)

レドックスをトラブルサニーで戦闘破壊し、ディエスイレとグリフォンでダイレクトアタック(7700→2400)してターン終了。

ここで相手はグリフォンのロック効果とディエスイレの無効妨害、クゥーとトラブルサニーの2面除去を越えられないと判断して降参。

対戦ありがとうございました。

終わりに

如何だろうか?この一連のリプレイで自分がどこでプレミスをしたか、何を考えて相手の盤面を越えるか、もしここで相手の妨害が使われていなかったらどうするかを振り返ることが出来ると思う。

例えばトラブルサンが通らなかった場合も同じ展開になっていたと思うし、逆に相手の妨害が無効破壊ではなく、ただの無効妨害だったら、キスキルとトラクトゥスで妨害を受けに行ってトラブルサンで帳尻を合わせることも考えられると思う。

デュエルを振り返るのは「あそこでカードの使い方を間違っていなければ勝っていたかも」のIFの話を考える為なのだが、負けたデュエルと勝ったデュエルとではそのIFの範囲とフォーカスが全く異なる。そういう意味でも自分の戦いの振り返りは虚栄心を育てる以外にも役割があるわけだ。

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